発表!2013年上半期 首都圏分譲マンション 人気ランキング

データ出所:DGコミュニケーションズ調べ。ランキング対象期間は、2013年1月~6月。

発表!2013年上半期 新築マンション 注目の間取りはこれだった!

このエントリーでは、2013年上半期の物件を中心に間取りの傾向を整理してみました。最近では面積の拡大ではなく、間取りの工夫によって居住性を極めようという志向が強いようです。皆さんのマンション選びの参考になれば幸いです。

最近の間取りの傾向 縦リビング・横リビング

ます基本になる間取りについて説明をします。一般的に外廊下の3LDKの場合、玄関から真ん中に伸びる廊下の両脇にメインベッドルームとなる居室(1)と子供部屋になる居室(2)が置かれ、廊下の先にリビング、そしてその隣にもう一部屋、居室(3)が設けられるのが普通です。この間取りの形は「田の字プラン」と呼ばれる3LDKの基本形です。 以前はこの居室(3)は来客を泊めるための部屋として和室にすることが多くありました。しかし最近では洋室に設え普段使いできるようにする傾向がより強まっています。大規模物件では共用設備でゲストルームが設置されるケースも多く、宿泊の需要が減っていることもあるのかもしれません。 またこの「田の字プラン」にもリビングと隣に配される居室(3)の位置関係によって「縦リビング」「横リビング」の2種類のパターンがあります。

縦リビング

縦リビング

バルコニー側の間口にリビングと居室が並びます。バルコニーに面する居室が出来る一方で、奥行きのあるリビングになります。

メリット 居室(2)の採光・通風が良い。リビングと一体利用で広く使える。リビングに壁が多いので家具を配置し易い。
デメリット リビングに奥行きがあるので暗くなりがち、リビング内のゾーニングがむずかしい。

横リビング

横リビング

バルコニー側の間口はすべてリビングになります。居室(3)はリビングを通しての採光です。

メリット 明るく開放感のあるリビングになる。リビングとダイニングの使いわけがしやすい。
デメリット 3室目の居室の採光・通風に難があり、エアコンが設置しづらい。リビングに壁が少なくなり家具の配置がむずかしい。

最近の傾向1 引き戸

最近はリビングに面する3つ目の部屋である居室(3)とリビングの間は引き戸にして、開口を大きくとることが出来るようにする3LDKが普通になってきました。 特に「横リビング」でキッチンに吊り戸棚がない場合は、居室(3)の引き戸を開放するとリビングの開放感が格段に向上します。 さらにただの引き戸ではなくウォールドアでさらに開口を大きくして、扉を開いた際には1室のリビングとして使用出来るような造りのプランもあります。

ウォールドア

ウォールドア

最近の傾向2 「縦リビング」「横リビング」の選択

最初に説明した「縦リビング」「横リビング」ですが、中にはどちらかを自分で選択出来る物件も登場しています。 従来からメニュープランとして間取り変更が出来る物件もあるにはありましたが、その多くは壁を取り払い3LDKを2LDKに変更する程度でした。キッチンの位置を移動させる変更もなかったわけではありませんが、スケルトンインフィルであることが前提で、個別の対応と別途費用を必要とした大がかりなものでした。 それが追加のコストが掛からないメニュープランとして選べるのです。 たとえば「ドレッセ二子新地」(事業主:東京急行電鉄・三井不動産レジデンシャル・長谷工コーポレーション、田園都市線二子新地駅徒歩6分 15階建て総戸数434戸)では「つながるリビング」「横長リビング」「縦長リビング」の3種から選ぶことが出来ます。

「つながるリビング」「横長リビング」「縦長リビング」

最近の傾向3 内廊下でも3LDK

外廊下であれば廊下側の居室(1)居室(2)も採光が取れるので3LDKはつくりやすいのですが、内廊下の場合は採光が取りにくく3LDKは設計が難しいプランです。特にタワーマンションでは中住戸のほとんどは1LDKか2LDK、角住戸の75m2クラスでも2LDK+Sとなるケースも多くありました。それが最近では、開口を広げることで居室の数を増やすタワー物件が増えています。

例えば次の間取りをご覧下さい。

プラン1

バルコニー側はリビングを中央にして両脇に居室(1)と居室(2)。廊下側は中央に玄関と廊下、脇にバスやトイレ、その反対側に居室(3)を配します。採光のためにリビングと居室(3)の間は引き戸となっています。 バルコニー側の2つの居室は寝室利用を想定して、引き戸ではなくドアにして独立性が高くなっています。

次はリビングを中央ではなく端に配することで、メインベッドルームの独立性を高めたプラン。

プラン2

メインベッドルームとなる居室(1)以外の居室(2)居室(3)は採光に難が出ますが、引き戸にすることでリビングとの接続性高まりますので、子供部屋として使用するなら親の目が行き届きやすくなります。

多様な家族構成を受け入れるプランニングの拡がり

「縦リビング」「横リビング」をメニュープランで選択可能にしたり、居室(3)は引き戸にする。 これらの傾向は何を意味するのでしょうか。おそらく少子化のため3LDKを購入する世帯でも子供がひとりの世帯が増えていることが反映しているのではないでしょうか。 一人っ子であれば、居室(1)は夫婦の寝室、居室(2)が子供部屋で部屋の数は足ります。そこで以前は和室であった居室(3)を洋室にすることで、家事に使う部屋や趣味のための書斎にするような用途が広がっていると思われます。その場合でも通常のドアで閉ざされた空間になるよりも、リビングと連続していれば2LDKと同様の使い方も出来ます。プランによってはDINKSであっても選択出来る3LDKもあるでしょう。 その一方でタワー物件は従来ならメインの顧客とは考えにくかった「ファミリー」を想定した3LDKの数が格段に増えています。特に湾岸エリアや郊外の再開発物件では、配棟を工夫して中住戸でもワイドスパン=3LDK・4LDKを設定出来る構造にします。そのような立地では想定される顧客が一般的なファミリー層まで拡がっていることを反映してのプランニングであると思われます。 まったく違う方向の動きではありますが、社会情勢を反映した家族形態の多様化、ニーズの拡大に合わせて、マンションの間取りも進化し続けていることがわかります。