大規模商業施設の街だけでなく、
住宅地としても注目される「津田沼」

JR「津田沼」駅は総武線快速で「東京」駅から27分。駅北側の「パルコ」などの商業施設がこの街の顔でした。
ところが、この「津田沼」駅の南側で広大な開発が進んでいます。名称は「奏の杜(かなでのもり)」といいます。今回はこの開発計画を中心に津田沼の街を見てみましょう。

モリシアを中心に賑わうJR「津田沼」駅の南口

JR「津田沼」駅は北口が市街の中心です。新京成の「新津田沼」駅との乗換口になるため日中でも歩行者数が多く、2つの駅の間にある大規模商業施設も賑わっています。

対して南口は1970年代から開けた新しい街です。今回はこちら側を重点に歩きます。南口を出てすぐ左手には千葉工大のキャンパスがあり、近代的な超高層の校舎が印象的です。南口から正面にはダイエー津田沼店の跡地で、イオンやヤマダ電機など多数のテナントが入った大型のショッピングセンター「モリシア津田沼」が現在営業しています。またそこから道路を挟んだ隣の街区には手芸・ホビーの「ユザワヤ」、書籍の「丸善」、複数の予備校や塾などがあります。そのせいか、昔から学生が多く集まり賑わっている印象があります。

しかし以前は、駅前通りの西側に奥まった場所に広大な農地が残っており、街の範囲はかなり狭いものでした。その農地が今回開発されたのです。

南口の中心となる商業施設 モリシア津田沼

南口の中心となる商業施設 モリシア津田沼

駅近くに残されていた広大な農地を住宅地として転換

「津田沼奏の杜」はJR総武線の「津田沼」駅と京成本線の「京成津田沼」駅の間に位置し、700m×500mの広さに相当する約35haという大きな開発計画です。

南口に残る農地はこれまでも少しずつ宅地化されていましたが、このままでは虫食い状態になり価値の低い街になってしまうという危惧から、地権者・開発企業・行政が協力して、まとまった開発をすることになりました。「まちづくり・まち育て」というテーマで、「景観」「安心・安全」「環境」「エリアマネジメント」の4つを推進することが決められています。

新しい区画が引かれ、その中に大型商業施設、マンション、戸建住宅、公園が建設されます。一部には、かつて農地であった記憶の残す集合農地も設置されます。エリア内の20%は緑地になり、道路は概ね完成しており、電線は地中化されて、植栽のある美しい街並になっています。

ちなみに、「奏の杜」の名称は習志野市が子供から大人まで音楽に親しむ「音楽のまち」であることが由来になっています。市民オーケストラなど音楽活動が活発で、計画地に隣接する市立谷津小学校は先日も全国学校合奏コンクール全国大会で最優秀賞を受賞しています。

津田沼「奏の杜」の位置

津田沼「奏の杜」の位置

JR「津田沼」駅南口特定土地区開発の概要

事業の名称 習志野都市計画事業 JR「津田沼」駅南口特定土地区画整理事業
施行者 習志野市JR「津田沼」駅南口土地区画整理組合
施行地区 谷津1丁目、5丁目、6丁目、7丁目の各一部
施行面積 約35ha
計画人口 約7,000人
施行期間 平成19年度~平成26年度
平成14年11月30日 JR「津田沼」駅南口土地区画整理組合設立準備会発足
平成15年2月5日 技術援助申請を市へ提出
平成19年3月20日 都市計画決定
平成19年7月27日 土地区画整理組合設立認
平成19年8月11日 第1回総会開催
平成21年3月13日 第1回事業計画変更認可、用途地域等関連都市計画決定
平成23年3月15日 第2回事業計画変更認可
平成24年1月27日 第3回事業計画変更認可

開発内の大規模ショッピングセンター「奏の杜フォルテ」

開発内の大規模ショッピングセンター「奏の杜フォルテ」

「奏の杜」エリア内の分譲マンション

奏の杜のエリア内では、これまでに大小5つの分譲マンションが発売されました。現在は2つの物件が販売中です。

パークホームズ津田沼奏の杜

三井不動産レジデンシャル 総戸数48戸地上7階 平成25年2月竣工

パークホームズ津田沼奏の杜

パークホームズ津田沼奏の杜
ザ・パークハウス津田沼奏の杜

三菱地所レジデンス 総戸数721戸地上24階 平成25年4月竣工

ザ・パークハウス津田沼奏の杜

ザ・パークハウス津田沼奏の杜
ザ・パークハウス津田沼奏の杜テラス

三菱地所レジデンス 総戸数62戸地上8階 平成15年5月竣工

ザ・パークハウス津田沼奏の杜テラス

ザ・パークハウス津田沼奏の杜テラス
ブランズ津田沼奏の杜

東急不動産 総戸数59戸地上8階 平成26年3月現在発売中

ブランズ津田沼奏の杜

ブランズ津田沼奏の杜
ザ・レジデンス津田沼奏の杜

三菱地所レジデンス・野村不動産・三井不動産レジデンシャル 総戸数869戸
地上6階/24階/24階/13階 平成26年3月現在発売中

竣工済みの「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」の北側の街区に位置します。東側は大型ショッピングセンター「奏の杜フォルテ」、西側は約20,000m2の大規模な公園予定地。抜群の住環境になります。 敷地中央にある中庭と駐車場をU字に囲むように4棟の構成された総戸数は869戸。これは奏の杜の中で一番大きなマンションとなります。

開発エリア内最大規模のマンション ザ・レジデンス津田沼奏の杜

開発エリア内最大規模のマンション ザ・レジデンス津田沼奏の杜

建物だけでなく、数少ないデザインされた街を手に入れる

「津田沼」駅の南口からペデストリアンデッキを下りて「モリシア」の脇を抜けると、今回ご紹介した「奏の杜」が見えてきます。街中の道路はカラーブロックで舗装された広々した歩道が続き、完成したショッピングセンターと大規模マンションが中央にあります。その背後に回るとまだ工事中の大きな公園があって、この季節はヒバリが鳴いています。とても快速停車駅から徒歩10分とは思えない環境です。

郊外エリアではファミリーマンションや戸建ての住宅需要が高く、千葉方面の総武線や京葉線沿線でもファミリー物件の供給は多く、たくさんの候補の中から選ぶことが可能でしょう。しかし住宅そのものの商品企画は優れていても、周辺の街区やコミュニティまでデザインされたマンションや戸建て住宅というのは数が限られます。

「奏の杜」は利便性と優れた環境の両立、そして将来のタウンマネジメントまで考慮した設計になっています。この街で住宅を購入することは、マンションや戸建て住宅の建物を選ぶというよりも、「家族が暮らす街」を選ぶ買い物と言えそうです。