多数の再開発があり、
今も再開発内で分譲マンションが建設中

昭和60年に開業した埼京線は、もうすぐ開業30周年です。「新しい街」と思っていた沿線の各駅も成熟が進んでいます。その沿線の中でも最も変化が大きかったのは「武蔵浦和」駅周辺でしょう。今も再開発の中で分譲マンションが建設中です。
今回はその「武蔵浦和」駅を中心とした「武蔵浦和駅周辺地区」の変貌ぶりに注目します。

ターミナル駅のように賑わう武蔵浦和

「武蔵浦和」駅は埼京線の開業にともない武蔵野線との乗換駅として設置されました。快速も停まるため、当時から不動産業界では注目の駅でした。とは言っても、開業当時には駅前広場もなく、駅の周辺でも商業施設がほとんどないという状態。浦和市内(当時)の中でも、京浜東北線の浦和や南浦和と比較すると生活利便に関しては大きな開きがありました。
行政もその状況を静観していたわけではありません。武蔵浦和地区では10以上の開発計画が平行して進み、計画がまとまった街区から順次開発が進みました。長い時間をかけて、駅を中心にして商業施設、オフィス、官庁、住宅が次第にできていったのです。

タワーマンションに囲まれた「武蔵浦和」駅東口の駅前広場

タワーマンションに囲まれた「武蔵浦和」駅東口の駅前広場

武蔵浦和の進化には目を見張るばかりです。開業からしばらくは、駅入口の交差点は交通量が多いものの、商店は埼京線の高架下と街道沿いにいくつかある程度といった感じで、人の流れも駅へ向かうだけでした。それが現在では駅の周辺にマンションや商業施設が増えたことで、通勤通学の人ばかりではなく、色々な年齢層の人が街の中を行き来しています。

現在、武蔵浦和駅は東口と西口に2つのロータリーがあります。その周囲を多数の商業施設やオフィスビル、タワーマンションが囲んでいます。スーパーは「マーレ」「マルエツ」、ホームセンターは「オリンピック」「ビバホーム」、駅ビルの「ビーンズ」、ドラッグストアやコンビニも数多く、商業施設はとても豊富です。西口には南区庁舎と図書館などもあって、公共サービスを利用しやすい環境になっています。

「武蔵浦和」駅周辺地区再開発の概要

武蔵浦和の地区計画は1街区から9街区に別れて進められています。開発の古い方から見ています。

武蔵浦和の地図

武蔵浦和の地図

「武蔵浦和」駅第2街区

第2街区は西口の県道を渡ったすぐ南側の街区。中核となる「ラムザタワー」は低層階に商業施設やクリニック、中層はオフィスビル、高層階は分譲マンションとなっています。

施行者 リクルートコスモス・東日本旅客鉄道
開発規模 約1.4ha
敷地面積 約10,400m2
建物面積 約7,160m2
延べ床面積 約71,590m2
階数 地上27階地下1階
用途 商業、業務、住宅、公共公益、駐車場、公用駐輪場
開発期間 平成6年~平成10年

武蔵浦和で最初のタワーマンション 第2街区 ラムザタワー

武蔵浦和で最初のタワーマンション 第2街区 ラムザタワー

分譲マンション:ラムザタワー
リクルートコスモス・東日本旅客鉄道 総戸数326戸地上27階地下1階、平成11年竣工

「武蔵浦和」駅第6街区

東口広場を含む駅前の街区です。「ライブタワー」の低層階には「ダイソー」などの商業施設やクリニックが入り、中層高層はURの賃貸マンションです。

施行者 旧都市公団
開発規模 約1.4ha
敷地面積 5,250m2
建物面積 3,600m2
延べ床面積 47,286m2
階数 地上38階地下2階
用途 商業、住宅、駐車場、公共駐車場、駅前広場(約5,500m2)
開発期間 平成8年~平成13年

駅前広場と一体的に開発された第6街区ライブタワー

駅前広場と一体的に開発された第6街区ライブタワー

分譲マンション:ラムザタワー
リクルートコスモス・東日本旅客鉄道 総戸数326戸27階 平成11年竣工

「武蔵浦和」駅第8-1街区

東口に出て武蔵野線の線路を越えたところにある街区。商業棟の「ミューズシティショッピングスクエア」には「ニトリ」とスーパーの「オリンピック」が入居します。隣接する住宅棟は分譲マンション「ミューズシティザファーストタワー」です。

施行者 「武蔵浦和」駅第8-1街区市街地再開発組合
開発規模 約2.6ha
敷地面積 17,700m2
建物面積 12,390m2
延べ床面積 90,100m2
階数 地上31階地下2階
用途 商業、業務、住宅、駐車場
開発期間 平成12年~平成19年

第8-1街区のミューズシティショッピングスクエアとミューズシティザファーストタワー(仮)

第8-1街区のミューズシティショッピングスクエアとミューズシティザファーストタワー(仮)

分譲マンション:ミューズシティザファーストタワー
新日鉄都市開発・野村不動産・東京建物 総戸数357戸地上31階 平成18年竣工

「武蔵浦和」駅第4街区

西口の第2街区の奥に位置する、県道を挟み南北に長い街区。街区の愛称は「ナリア」。中央にマルエツを中心した商業施設「ナリアガーデン」、その北側は「プラウドタワー武蔵浦和マークス」南側は「プラウドタワー武蔵浦和ガーデン」と2つの分譲のタワーマンションがあり、その間をペデストリアンデッキで結んでいる。

施行者 「武蔵浦和」駅第4街区市街地再開発組合
開発規模 約2.0ha
敷地面積 12,170m2
建物面積 8,440m2
延べ床面積 76,336m2
階数 地上28階地下1階/地上29階地下1階
用途 商業、業務、住宅、駐車場
開発期間 平成12年~平成21年

第4街区のナリアガーデンとプラウドタワー武蔵浦和ガーデン

第4街区のナリアガーデンとプラウドタワー武蔵浦和ガーデン

分譲マンション:プラウドタワー武蔵浦和テラス
野村不動産、大栄不動産 総戸数139戸地上28階 平成20年竣工

分譲マンション:プラウドタワー武蔵浦和ガーデン
野村不動産、大栄不動産 総戸数253戸地上29階 平成20年竣工

「武蔵浦和」駅第1街区

西口の駅前広場を囲む街区。広場正面は複合公益施設「サウスピア」があります。駅との間は屋根付きのペデストリアンデッキで繋がっており、南区役所、図書館、子育て支援センターなどが入居しています。北側に隣接しているのは分譲マンション「プラウドタワー武蔵浦和マークス」です。

施行者 「武蔵浦和」駅第1街区市街地再開発組合
開発規模 約3.0ha
敷地面積 10,500m2
建物面積 7,200m2
延べ床面積 74,000m2
階数 地上28階地下1階/地上22階地下1階/地上10階地下1階
用途 商業、業務、公共公益、住宅、駐車場、駅前広場(約5,300m2)
開発期間 平成20年~平成28年(予定)

第1街区の複合公益施設「サウスピア」と「プラウドタワー武蔵浦和マークス」

第1街区の複合公益施設「サウスピア」と「プラウドタワー武蔵浦和マークス」

分譲マンション:プラウドタワー武蔵浦和マークス
野村不動産 総戸数309戸地上28階 平成25年竣工

「武蔵浦和」駅第3街区

西口の第2街区の南側にあたる現在建設中の街区。大規模な分譲マンション「武蔵浦和スカイアンドガーデン」とコスモスイニシアが企画するシニア向け分譲マンションが建設されます。

施行者 「武蔵浦和」駅第3街区市街地再開発組合
開発規模 約2.6ha
敷地面積 19,100m2
建物面積 13,200m2
延べ床面積 95,400m2
階数 地上32階地下1階 ほか
用途 商業、事務所、住宅、駐車場
開発期間 平成23年~平成28年(予定)

第3街区の武蔵浦和スカイアンドガーデンとシニア向け分譲マンションの建設地

第3街区の武蔵浦和スカイアンドガーデンとシニア向け分譲マンションの建設地

分譲マンション:武蔵浦和スカイアンドガーデン
新日鉄興和不動産・三菱商事 総戸数776戸地上13階/14階/32階/14階 
平成26年5月分譲予定(平成26年3月現在)

以下の地区は行政により計画の設定はされていますが、協議は遅れており、また建設のめどはたっていません。

【武蔵浦和駅第7-1街区】  約5.2ha
【武蔵浦和駅第7-2街区】  約1.0ha
【武蔵浦和駅第7-3街区】  約0.4ha
【武蔵浦和駅第7沿道街区】  約1.1ha
【武蔵浦和駅第8-2街区】  約1.8ha 再開発組合
【武蔵浦和駅第8-3街区】  約2.4ha
【武蔵浦和駅第9街区】  約3.3ha

これからもファミリーマンションの供給地としての期待される武蔵浦和

これまでの30年は、第1街区から第6街区の主に西口を中心とした開発でした。これからは駅東口と国道17号線の間が開発の対象となります。その第7街区・第8街区は小規規模な土地も多く、これまで計画は遅れていましたが、「武蔵浦和」駅地区の都市機能が高まったことで、計画も進みやすくなったと思われます。

都内ではアベノミクスによる景気回復にともない不動産価格が上昇し、駅前立地のマンションではファミリータイプがほとんど供給されないことが増えています。都内でファミリータイプかつ駅近を望むことは予算的にも難しい状況があります。そうすると、郊外エリアの快速停車駅は注目に値するでしょう。

武蔵浦和は交通アクセス、生活利便も整っています。そしてこれからも開発計画が控えており、ファミリー向けに考慮された物件が提供され続けるでしょう。販売中の大規模物件も、広々とした庭園や多数の共用施設が目玉となっています。これからも伸びしろがある武蔵浦和は、今後ともファミリーにとって狙い目の駅と言えるでしょう。