マンションブランド・不動産会社ランキング

マンション選びで大切なのは当然立地であり、住戸の間取りや広さです。 しかし、気になるのはそれだけではないですよね?テレビでCMをよく見るブランドや、経済ニュースに登場する企業名というのも結構意識するのではないでしょうか。
今回は、どのようなマンションブランドがユーザーの皆さんによく知られているのか、という関心から始まって、各社がどのようなブランドを展開しているのかなどをご紹介していきたいと思います。
不動産会社の場合、企業名とは別にマンション分譲のブランド名があるのがほとんどです。そうすると皆さんは個別のマンションについて、どう認識しているのでしょうか? 街で新しいマンションを建設している現場を見つけて「これは○○のマンション」と思う時、○○に入るのはマンションブランド名ですか?企業名ですか?
おそらくこれは、マンションを見つけた人の違いではなく、対象であるマンションブランド・企業側のブランド戦略によって違いが出るのではないでしょうか。

今回は、マンションの「ブランド」と「企業名」について考えてみました。

ブランド名が知られているマンションと、企業名が知られているデベロッパー
スマイティのアクセス分析でわかるブランドの知名度・関心度

一番よく知られているマンションブランドや不動産会社はどこでしょうか?また、マンションブランドが知られているのか、企業の方が有名なのかも気になります。
それを知る手がかりとして、スマイティへのアクセス状況を分析しました。スマイティ内にある各物件のページにアクセスする方法は色々ありますが、その中で外部の検索サイトからマンションブランドや不動産会社の企業名を検索して、スマイティのブランド別・不動産会社別一覧から探す方は多くいらっしゃいます。この「ブランド別」と「事業主別」ページのアクセス数をカウントして分析してみました。

マンションブランド アクセスランキング

皆さんはどのようなブランド名、企業名でアクセスしているのでしょうか?
まず、マンションブランド名のアクセス数トップ10です。

ブランド名別アクセスランキング
順位 マンションブランド(企業名)
1位 プラウド(野村不動産)
2位 ブランズ(東急不動産)
3位 ポレスター(マリモ)
4位 ライオンズ(大京)
5位 ローレルコート(近鉄不動産)
6位 リビオ(新日鉄興和不動産)
7位 サーパス(穴吹工務店)
8位 パデシオン(睦備建設)
9位 オハナ(野村不動産)
10位 プレミスト(大和ハウス工業)

1位は野村不動産の主力ブランド「プラウド」です。関東・関西・東海と事業エリアも広く物件数も多いブランドです。2位は東急不動産の「ブランズ」。電鉄系ですが事業エリアは全国に拡がっています。3位はマリモの「ポレスター」。広島に本社があり、中国地方を中心に東海や関東、九州でも事業展開しています。
上位3社はいずれも事業エリアが広く、積極的にテレビCMを流していることもあってブランド名が浸透しているようです。
4位は大京の老舗ブランド「ライオンズ」。全国に広く事業展開をしています。5位は近鉄不動産の「ローレルコート」、地元の関西・東海だけでなく、関東でも供給が多くあります。6位は新日鉄興和不動産の「リビオ」。旧新日鉄都市開発から継承したブランド。 関東、関西だけでなく、九州でも供給があります。7位は穴吹工務店の「サーパス」。東京・大阪の大都市圏では供給が少ないものの、地方都市を中心に広く全国で供給されています。8位は睦備建設の「パデシオン」。京都・滋賀に特化した供給をしています。9位は野村不動産のもうひとつのブランド「オハナ」。郊外型ファミリーマンションのブランド名です。10位は大和ハウス工業の「プレミスト」。関西、関東を中心に全国に展開しています。

その他には三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス」、阪急不動産の「ジオ」、大成有楽不動産の「オーベル」、坂入産業の「グリーンパーク」、山田建設の「ミオカステーロ」、明和地所の「クリオ」、フージャースコーポレーションの「デュオヒルズ」などが上位に入っています。

不動産会社別 アクセスランキング

次に企業名のアクセス数はどうでしょうか?

企業名別アクセスランキング
順位 企業名(マンションブランド)
1位 三菱地所レジデンス(ザ・パークハウス /ザ・パークハウス グラン)
2位 三井不動産レジデンシャル(パークホームズ/パークコート他)
3位 フージャースコーポレーション(デュオヒルズ)
4位 住友不動産(シティハウス/シティテラス他)
5位 三菱商事
6位 長谷工コーポレーション
7位 野村不動産(プラウド/オハナ)
8位 タカラレーベン(レーベン)
9位 大和ハウス工業(プレミスト)
10位 マリモ(ポレスター)

1位はブランド名でも「ザ・パークハウス」が上位に入った「三菱地所レジデンス」。2位は不動業界最大手三井不動産グループの「三井不動産レジデンシャル」。3位は平成16年創業ながら急成長中の「フージャースコーポレーション」です。 4位は財閥系の大手総合不動産会社「住友不動産」。5位も財閥系の総合商社でマンション分譲も手がける「三菱商事」。6位はマンション建設実績No1のゼネコンで自ら分譲も手がける「長谷工コーポレーション」。7位はブランドでは「プラウド」「オハナ」の両方が上位に入った「野村不動産」。8位は関東の郊外立地に強い「タカラレーベン」。9位はハウスメーカーから総合デベロッパーに成長した「大和ハウス工業」。10位は広島発祥で、ブランドでも「ポレスター」が3位に入った「マリモ」となりました。

この他に上位にはマンション専業系の「ゴールドクレスト」「大京」「穴吹工務店」。さらにハウスメーカーからスタートしている「旭化成不動産レジデンス」、商社系デベロッパーの「伊藤忠都市開発」やメーカー系デベロッパーと銀行系デベロッパーが統合して生まれた「新日鉄興和不動産」なども上位です。
この中では「三菱商事」に多少違和感のある方もいらっしゃるとか思います。確かにマンション市場でそこまで大きな存在とは言えません。それでも一般的な知名度の高さがアクセス数にも影響しており、財閥系企業は上位に入りやすくなっているようです。

ブランド名の1位は、「プラウド/野村不動産」。対して企業名の1位は「ザ・パークハウス/三菱地所レジデンス」。両社とも全国レベルの事業展開で、供給物件数も多くて知名度は高いのですが、ブランド名が先か企業名が先か、好対照な結果です。
また、同様に全国展開で事業規模も大きい「パークシリーズ/三井不動産レジデンシャル」に関しては、企業名アクセスでは上位でしたが、「パーク○○○」というブランド名が並立しており、ブランド名によるアクセスでは分散しています。

地方や郊外に強く、全国展開している「プレミスト/大和ハウス工業」「ライオンズ/大京」「サーパス/穴吹工務店」「ポレスター/マリモ」などは、ブランド名、企業名どちらでも上位に入っています。本来はローカルな存在である電鉄系デベロッパーでも「ブランズ/東急不動産」「ジオ/阪急不動産」「ローレルコート/近鉄不動産」の3社は全国展開をしており、企業名だけではなくマンションブランド名も広く浸透しているようです。

統一ブランドと複数ブランドの併用、はたまたバラバラな名称
不動産会社各社によるブランド展開の違い

続いて、個別の企業のブランド展開をいくつか紹介しましょう。

【野村不動産】プラウド/オハナ

10年で人気ブランドに成長した野村不動産の「プラウド」

10年で人気ブランドに成長した野村不動産の「プラウド」

野村不動産は10年ほど前までは「ヒルズ」というブランド名を多く使用していました。しかし平成15年から「プラウド」で統一したブランド展開を始めています。 タワー物件の「プラウドタワー○○○」大規模物件の「プラウドシティ○○○」という派生名称もあります。
積極的にブランド広告を出稿し、高級イメージを打ち出しました。現在はそのブランド価値が高く評価され、先ほどご紹介したアクセス数でブランド名の1位になったのも頷けます。この成功をみて、他社もブランド戦略の強化を相次いで打ち出したという見方ができるようです。
また、平成23年からは郊外型立地のファミリー向け商品として「オハナ」をシリーズ化してターゲット層の拡大もめざしています。

スマイティのモデルルームレポートでも「プラウド」は何度か取り上げています。最近では、船橋市の大規模物件として注目された「プラウド船橋」のレポートがあります。

【三井不動産レジデンシャル】パークホームズ/パークコート他

複数のブランドラインを持つ三井不動産レジデンシャル

複数のブランドラインを持つ三井不動産レジデンシャル

三井不動産レジデンシャルは、7つのブランドラインナップを持っています。
「パークホームズ」はスタンダードなシリーズで供給棟数も多い基幹商品。「パークコート」は都市型立地で、品質感を強調した商品。「パークマンション」は最高級ラインで、選ばれた立地で外観や内装も高級な設えです。「パークシティ」は大規模物件。「パークタワー」はタワーマンション。「パークリュクス」は単身世帯やDINKSの居住を想定した、都心の利便性の高い立地に特化した商品です。また「パークシーズンズ」はリゾートマンションです。
複数のラインを持つことで、物件名を見ただけで、その商品性がひと目でわかるようになっています。

スマイティのモデルルームレポートでも「パークホームズLaLa新三郷」を取り上げています。

【三菱地所レジデンス】ザ・パークハウス/ザ・パークハウス グラン

三菱地所レジデンスが発足して新ブランドに進化した「ザ・パークハウス」

三菱地所レジデンスが発足して新ブランドに進化した「ザ・パークハウス」

三菱地所は1960年代から「パークハウス」シリーズを展開していましたが、平成23年に住宅事業部門を再編独立し、子会社として「三菱地所レジデンス」を設立したことを機に、マンションブランドも「パークハウス」から「ザ・パークハウス」へと発展させました。
三井不動産レジデンシャルとは対称的に、「ザ・パークハウス」しかブランド名がありません。単独事業であればすべて「ザ・パークハウス○○○」という名称になります。ただし、例外的に最高級物件については「ザ・パークハウス グラン」というブランドも設定しています。
アクセス数は企業名で1位、ブランド名の方でも上位に入っています。新ブランドの発足から3年経ち、名称もすっかり定着しているようですが、ブランド名の「パーク」部分は三井不動産レジデンシャルと類似していることもあり、企業名で意識されることが多いようです。

【住友不動産】シティハウス/シティテラス他

特定のブランド名にこだわらない物件名称をつける住友不動産

特定のブランド名にこだわらない物件名称をつける住友不動産

住友不動産は長い間「シティハウス」「シティタワー」「シティテラス」「パークスクエア」「グランドヒルズ」「セントラルレジデンス」などの多数のブランド名を併用してきました。このようにブランド名が統一されていないため、アクセス分析では企業名は上位に入りましたが、ブランド名ではアクセスが複数に分散したようです。
さらに最近では、一部で「シティハウス」や「シティテラス」などが残っているものの、大規模物件を中心に物件ごとに独立したネーミングを展開しており、たとえば「DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)」「スカイフォレストレジデンス」「スカイティアラ」といった独自の名称を使用しています。
ブランド名で共通のイメージを誘導するのではなく、物件ごとの認知やイメージ形成が重視されているようです。

スマイティのモデルルームレポートで住友不動産の物件を何度か取り上げおり、最近では、独自名称路線の代表例「スカイティアラ」を取り上げています。

【大京】ライオンズ/ライオンズタワー

新しい意匠を採用した大京の老舗ブランド「ライオンズ」

新しい意匠を採用した大京の老舗ブランド「ライオンズ」

大京は伝統ある「ライオンズマンション」を継承しながらも、現在では物件名称を「ライオンズ○○○」という形式に統一しています。「ライオンズマンション」という「マンション」というワードまで含んだ物件名は、近年使われていません。ただタワー物件では「ライオンズタワー○○○」という派生ブランドの名称になることがあります。 以前併用していた「リジェ」「グランフォート」「エルザ」、派生ブランドの「ライオンズガーデン」や「ライオンズステーションプラザ」といった名称は廃止しています。また平成19年には6000棟記念でフラッグシップ物件の「ザ・ライオンズ」を導入しましたが、平成24年以降は名称を使用していません。 シンプルなブランド戦略の効果もあったのか、アクセス分析では「ライオンズ」が上位に入りました。 現在はオリックスグループの一員で、「サーパス」で知られる穴吹工務店を完全子会社としていますが、基本的に別ブランドの扱いになっています。

スマイティのモデルルームレポートではライオンズブランドの物件を何度か取り上げていますが、最近では「ライオンズ北浦和ステーションレジデンス」があります。

【大和ハウス工業】プレミスト

ハウスメーカーとしての知名度が強い大和ハウス工業の「プレミスト」

ハウスメーカーとしての知名度が強い大和ハウス工業の「プレミスト」

大和ハウス工業は元々ハウスメーカーである為、「ダイワハウス」という基幹ブランドがあります。
「ダイワハウス」はダイワマンが登場するテレビCMなど積極的なブランド政策を進め、広く一般にそのブランドが浸透しています。ところが、マンション事業ではダイワマンのイメージとは一歩離れて「プレミスト」というブランド名を使用しています。大規模物件や共同事業では独自の名称になることもありますが、多くの場合はこの「プレミスト」を使用しています。

スマイティのモデルルームレポートではプレミストブランドの物件として「プレミスト横浜ポートサイド」を取り上げています。

【阪急不動産】ジオ

関東でも認知度を高めている阪急不動産の「ジオ」

関東でも認知度を高めている阪急不動産の「ジオ」

関西電鉄系の代表ともいえる阪急不動産は「ジオ」というブランド名を使用しています。 タワー物件は「ジオタワー」、高級物件には「ジオグランデ」という派生ブランド名を使用します。
「阪急」は関西では圧倒的な存在感がありますが、それ以外の地方では馴染みが薄くなります。しかしマンション事業では関東での供給も近年は増えており、東京においては「ジオ」というブランド名が徐々に浸透しているようです。

【東急不動産】ブランズ

ブランドを一新させた東急不動産の「ブランズ」

ブランドを一新させた東急不動産の「ブランズ」

東東急不動産は関東の電鉄系ですが、マンション事業は関東に限らず全国展開をしています。
以前は「東急ドエル」「アルス」「クオリア」などのブランドを使用していましたが、平成18年からブランド戦略を一新して路線を明確にしました。現在では「ブランズ」に統一しています。 タワー物件は「ブランズタワー○○〇」、大規模物件では「ブランズシティ○○〇」という派生ブランド名も使用しています。テレビCMも積極的に流しており、知名度は高いようです。

スマイティのモデルルームレポートではブランズブランドの物件を何度か取り上げていますが、最近では「ブランズ市が尾ガーデン」があります。

ブランド名と企業名の関係はどうして複雑なのか?
物件名称に使用されるブランド名の事情

ブランド名と企業名の関係を、改めて意識すると、不思議なことがたくさんあります。

住友不動産はブランド側に名称がたくさんあるため、ブランド名よりも「住友不動産のマンション」という括られることが多いようです。つまり「住友不動産」自体がブランドとして機能しており、折込チラシなどで告知される検索ワードも「すみふ ○○」(○○は地名が多い)といった事例が多数みられます。
また三井不動産レジデンシャルの場合は、ブランド名はたくさんありますが「パーク○○○+地名など」という形式と「三井のマンション」というフレーズで、統一感を守っています。「三井に住んでいます」というキャッチフレーズがテレビCMで使われていますが、これもその表れでしょう。

一方、電鉄系の東急不動産や阪急不動産は鉄道の沿線イメージや百貨店などグループ企業の影響が強く、「○○電鉄」というブランドは大きな存在です。それはプラスになることが多いのですが、物件のイメージに全てが合っているとは限りません。特に鉄道沿線以外での事業は新鮮なイメージが欲しい場合もあります。そのような事情もあって鉄道とは一歩離れた「ブランズ」「ジオ」というマンション事業のブランド確立に力を入れているようです。

同様の事情はハウスメーカー系の会社にも見られます。戸建て住宅の商品名が複数あるうえに、宅地開発でもブランド名があります。そこで混乱を避けるためにマンションのブランド名はこれらから分離するのが通常です。大和ハウス工業は「プレミスト」、積水ハウスは「グランドメゾン」、パナホームは「パークナード」、トヨタホームは「アネシア」、旭化成不動産レジデンスは「アトラス」というマンション事業独自のブランド展開をしています。 どうやら「企業名が有名だから、それを使えばいい」という単純なものではないようです。各企業によって事情が異なります。

また複数の不動産会社が参加した共同事業の場合、各社にはそれぞれのブランドがあり、物件名称にどのようなブランド名を使用するかは複雑です。
2社の事業で一方の出資比率が高い場合は出資比率が高い企業の既存のブランド名を使用することが多くなります。例えば「パークタワー豊洲」は三井不動産レジデンシャルと近鉄不動産の2社が不動産会社ですが、三井側のブランド名を使用しています。

関東でも認知度を高めている阪急不動産の「ジオ」

5社共同事業のため独自名称を使用する「KACHIDOKI THE TOWER」

両社とも出資比率が同じ時はどうでしょう?
両社のブランド名を合成して使用する、例えば住友商事と阪急不動産の「クラッシィスイート・ジオ東麻布」のような例もあります。一方で、どちらも使用しない、例えば野村不動産と三井不動産レジデンシャルの「ザ・レジデンス三田」のような場合もあります。
また大京と住友不動産による共同事業の場合は、「グランアルト」というブランド名を使用することが多く、双方で取り決めがあるのかもしれません。 大規模物件で参加企業が4社5社と多い場合は、出資比率とは関係なく物件独自の名称をつけることが多くなります。例えば7社参加の「SKYZ TOWER&GARDEN」や5社参加の「KACHIDOKI THE TOWER」などです。

注目される次の10年のマンションブランド競争

最初に書いたことですが、各社の戦略の違いによって、皆さんのブランド・不動産会社に対する認識も変わるようです。野村不動産の物件では「広尾駅のプラウド」という言い方がされますが、住友不動産では「広尾駅の住友物件」と言われます。
ほかには「ライオンズ」や「ブランズ」などはブランドが優位です。三菱地所レジデンスや三井不動産レジデンシャルはブランドも強いのですが、財閥のブランド力はもっと強く「三井のマンション」という言い方が多くなるようです。
ハウスメーカー系もブランド戦略に力を入れていますが、住宅メーカーとしての知名度が断然高いため企業名の方が強い傾向にあります。

個別のマンションは「ブランド名+地名」という呼称になるのが一般的ですから、企業名よりもブランド名が物件そのものの特徴や品質をより強くアピールできるはずです。しかし、広告はじめ顧客とのコミュニケーションにおいては、どうしても知名度が高い企業名を押し出す場面が多くなっています。
その中で老舗の「ライオンズ/大京」と10年間ブランド政策に力を入れてきた「プラウド/野村不動産」は企業の存在感を超えたブランドイメージの最大化に成功しています。それはブランド名がただ知られるようになったということではなく、不動産会社の立地の選定や商品企画、販売活動に対する評価が積み重なってきた信頼感や期待感によって形成されたものです。

現在のところブランド名よりも企業名の方が強い不動産会社が多いようですが、野村不動産が10年かけて「プラウド」を人気ブランドに育てたように、今後の不動産会社各社のブランド展開によっては、この状況が変わっていくかもしれません。
また、住友不動産のように「自社の社名や存在感こそがブランド価値である」という観点からブランド戦略が発展する可能性もあります。 何年か後に再びアクセス分析をした場合、「プラウド」や「三菱地所レジデンス」を抜くブランド名や企業名は登場するのでしょうか?とても楽しみです。

マンションのブランドは、居住者にとって直接的なメリットはあまりないかもしれませんが、ブランドや企業名認知活動の根底には、不動産会社が分譲マンションという事業にかける志のようなものが表れているともいえるのではないでしょうか。
そういった企業姿勢がアフターサービスや顧客サービスにつながることもあるという見方もできます。今までマンションのブランドにこだわりがなかった方も「ブランド」や「企業名」を物件選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。