マンション管理士
まんしょんかんりし
マンション管理士とは、マンションに関する法律や技術などの専門知識をもった国家資格を有する人です。マンションの管理運営などについて、助言や指導を行います。
マンション管理士は、国土交通省所管のマンション管理適正化推進センターが実施するマンション管理士試験に合格し、マンション管理士として登録された国家資格です。マンションの管理に関する法律や実務、
管理組合の運営、マンションの建物などの構造や設備などの専門知識を持ち、マンション
管理組合や区分所有者などから相談を受けて、専門的な立場からアドバイスや支援などを行います。
マンション管理士の資格は、2001年に施行された「マンション管理の適正化の推進に関する法律」に基づいて制定されました。その背景には、マンションの急増によってさまざまな未解決問題が浮上したことにあります。
マンション管理士への相談内容は、マンション管理に関するあらゆることで、多岐に渡ります。そのため、幅広い知識と同時にコンサルティング力や問題解決力も重要とされる業務です。
管理組合
管理組合とは、マンションの区分所有者全員で構成される団体で、建物や敷地、付属物などの管理を行うためのものです。マンションを購入すると、区分所有者は必ず管理組合に加入しなければなりません。管理組合は、マンションの管理運営に関する最高決定機関として位置付けられています。
管理組合は、マンションの共用部分の維持管理や管理規約の制定や変更などを行います。実際の管理業務を管理会社に委託する場合には、管理組合が管理会社と契約します。
区分所有者は管理組合に管理費及び修繕積立金を払い、総会においては1区分につき1人分の議決権を有します。管理組合は理事、理事長、副理事長、監事を選出し、最低でも年1回の総会を開催し、懸案事項の決議や組合運営の収支決算、予算の報告、事業計画などを決議します。
管理組合は、長期にわたって、建物と住環境を良好に維持するための重要な役割を担います。資産価値を維持する上でも、地域コミュニティの形成や心地よい日常生活の上でも、管理組合の果たす役割は大きいといわれています。