リロケーション
りろけーしょん
リロケーションとは、転勤中などに自宅を貸すシステムです。
リロケーションとは、転勤などで一定期間留守になる自宅を賃貸住宅として貸し出すものです。
リロケーション物件は転勤期間中のみの賃貸が前提なので、通常は
定期借家契約を結び、契約期間の終了によって更新することなく明け渡すという条件で貸し出します。ただし、
定期借家で貸し出す場合には、通常の賃貸よりも賃料は安くなるのが一般的です。また、契約期間を5年と設定した場合、予定より赴任期間が短縮して戻ってきても、明け渡しに応じてもらえないリスクはあります。
リロケーションで賃貸する方法としては、所有者が直接借主と賃貸借契約を結ぶケース、リロケーション会社が
代理人となって賃貸借契約を結ぶケース、リロケーション会社が借り上げた上で転貸するケースがあります。
なお、自分が住まなくなると
住宅ローン控除の対象にはなりません。
住宅ローン
住宅ローンとは、個人が住宅を購入・建築する資金として利用できる融資のことです。住宅ローンには、「銀行ローン」「フラット35」「財形住宅融資」などがあります。
民間金融機関による融資は、都市銀行、地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、ノンバンク、モーゲージバンクなどが取り扱っており、多彩な商品があるので選択肢は豊富です。金利も「変動型」「一定期間固定型」「全期間固定型」から選ぶことができます。「フラット35」は民間金融機関と住宅金融支援機構が提携している長期固定金利型住宅ローンです。また、職場で財形貯蓄を行っている人が受けられる「財形住宅融資」もあります。そのほか、共済組合や生保ローン、JAの組合員向けローンなど、様々なものがあります。売主が提携ローンを用意している場合もあります。
これらのローンの中から、自分が受けられるローンを把握し、無理のない返済計画を立てることが大切でしょう。住宅ローンは必ずしも一つにする必要はなく、変動型の銀行ローンとフラット35を組み合わせたり、夫婦で返済期間の異なるローンを組むことも可能です。たくさんの選択肢があるので、ファィナンシャルプランナーなどに相談しながら、自分たちに合うプランを選択するのが賢明です。
代理
代理とは、取引態様の一つで、不動産取引において、売主や貸主に代わって販売活動や募集活動を行い、買主や借主と契約を行うものです。代理人または代理会社は売主や貸主との代理契約に基づいて営業活動を行います。新築マンションの販売などでは、売主の関連会社などが「販売代理」となって、広告、販売、契約までの一連の販売活動を行うことが少なくありません。買主や借主は売主や貸主に代わって代理と契約を結びます。また、代理との間で結んだ契約内容は、売主または貸主と結ぶ場合と法的には同等に扱われます。なお、取引態様が代理である場合には、仲介手数料がかからないのが一般的です。
定期借家
定期借家とは、契約期間の満了によって、更新のない借家のことです。通常の賃貸では、賃貸借契約によって契約期間を2年などと定めていますが、借地借家法によって借家人が保護されているので、貸主は正当事由がなければ更新を拒否できません。これに対して、2000年に改正された借地借家法38条によって「定期借家契約」が結べるようになりました。「定期借家契約」は公正証書などの書面を作成し、契約時に「期間の満了をもって賃貸借が終了すること」を明記して説明することで、期間満了時に契約を終了させることができるようになりました。
定期借家は、転勤期間中だけ自宅を賃貸に出すリロケーション物件などでよく見られます。基本的には更新ができないため(双方の合意があれば更新は可能)、通常の賃貸物件より割安になることもあり、また、契約期間内には更新の手続きも費用もかかりません。